ここでは永代供養墓について解説します。
永代供養には4つの種類がありますが、その中の1つになります。
ここを最後まで、じっくり読んで頂く事で永代供養墓とは何かが解ります。
永代供養墓とは
読み方は「えいたいくようぼ」と読みます。
永代供養墓は4つ有る永代供養の「永代供養墓」「樹木葬」「納骨堂」「散骨」の中の1つになります。
この4つは永代供養という目的は同じですが、それぞれ供養の形が変わります。
永代供養墓は3つのタイプがある
永代供養墓は3つのタイプから選べます。
- 合祀墓
- 合葬墓
- 個人墓つき永代供養墓
合祀墓について
これは、最初から合祀になります。
この場合の合祀とは、複数の遺骨を祀る事を指します。
つまり、複数の遺骨と混ぜて祀る事になります。
なので、後でやっぱり合祀はやめようと思っても、一度合祀にすると二度と遺骨を別けることは出来ません。
合祀の永代供養の納骨は、供養塔が一般的です。
合葬墓について
複数の遺骨をそれぞれ別けて1つの墓石や供養塔に埋葬します。
一ヶ所で複数の遺骨を祀りますが合祀ではないので、他の人の遺骨とは混じりません。
期限は、33回忌までが多くその後は合祀になります。
個人墓つき永代供養墓について
これは、霊園や寺院でみかける普通のお墓になります。
何が違うかというと一艇の期間が経つと合祀されることです。
最初から合祀する共同のお墓ではないので墓石の建設費用や供養料が多めに掛かります。
通常は33回忌が終わった位で合祀に移され供養されます。
その時、お墓の管理者がいなくても寺院や霊園で合祀してくれます。
永代供養墓の必要な手続き
永代供養墓は、お墓で供養をしていた遺骨を永代供養に切り替える場合と、新規でお墓を作る時、永代供養にする場合があります。
新規の場合は、永代供養をしている寺院・霊園に生前から申し込むことが出来ます。
また、亡くなった時点でご遺族が永代供養を選ぶことも出来ます。
既に、お墓があって供養していた場合は、その前に墓じまいをして改葬をしないと永代供養には変えられないことが殆どです。
墓じまいと改葬の手続きなどについてはこちらの記事をお読みください。
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永代供養墓にかかる費用
永代供養墓に掛かる費用を表にしました。
合祀墓 | 費用相場30,000~100,000円くらい |
---|---|
合葬墓 | 費用相場50,000~300,000円くらい |
個人墓つき永代供養墓 | 費用相場400,000円くらい/墓石1,000,000円前後(石の種類・デザインによる) |
永代供養の費用は寺院・霊園により変わります。
墓石は、採掘した場所や石の種類、デザインで金額が変わります。
永代供養墓にするメリット
- 無縁墓にならない
- お墓の管理を心配する必要がない
- 費用が安く済む
永代供養墓にしたデメリット
- 合祀になると元には戻せない
- 改葬が出来ない(お墓の引っ越し)
- 合祀の供養塔だと墓参りした気がしない
永代供養墓はこんな人に向いている
- 独身で後継ぎがいない
- 子供がいなくてお墓を管理する人がいない
- 家族にお墓の管理の心配をさせたくない
- 親から離れて初めてお墓をつくる人
- お墓にお金を掛けられない
核家族が多い現代では、後継ぎがいてもお墓の管理が大変になるので、生前から永代供養を選ぶ人が多いです。
永代供養墓はやめておいた方がいい人
- 先祖代々のお墓を継承している旧家
- 親戚が多い
- 信心深い
- 大家族
旧家や親戚が多いと話をまとめるのに時間が掛かります。
大体は、反対する人が多数で永代供養にはなりません。
また、相談無しに永代供養にすると、後で凄くもめることになるでしょう。
なので、上に書いた事に該当するような人は向いていません。
永代供養墓の良くあるQ&A
ただし、永代供養の費用以外に墓石と建てる費用が掛かります。
まとめ
如何でしたでしょうか。
永代供養墓について解説してきました。
ここで、まとめます。
費用 | 特徴 | |
---|---|---|
合祀墓 | 30,000~100,000円くらい | 遺骨は骨壺から取り出し他の遺骨と一緒に祀ります。 |
合葬墓 | 50,000~300,000円くらい | 遺骨は骨壺のままで複数の遺骨を一緒に祀ります。 |
個人墓つき永代供養墓 | 費用相場400,000円くらい/墓石1,000,000円前後 | 契約期間は個人のお墓として祀り、期間終了後は合祀となります。 |
タイプ別のおすすめする人
合祀墓
お金を掛けたくないけど、供養はしっかり考えている人
合葬墓
お金は掛けたくないけど、遺骨は混ぜたくない人
個人墓つき永代供養墓
個人、夫婦、家族で1つのお墓に入り無縁墓にはしたくない人で、家族や親戚縁者が墓参りが出来る事を考えている人