昔からのお葬式の形を一般葬と現代は呼んでいます。
なぜ?
現代になって家族の構成が変わったり、働き方が変わって都会に出て働くようになり、生まれた土地で菩提寺をもつ家庭という形が崩れました。
それに伴い、お墓の管理や供養方法が変わり、お葬式の形も様々なケースになりました。
そこから、昔からあるお葬式の形を一般葬と言い、その他のお葬式の形と別けたからこのような呼び方になりました。
今回は、その昔ながらのお葬式について解説します。
あなたの知っているお葬式は一般葬ですか?
一般葬とは
少し前までは、お葬式と言うとこの一般葬を指しました。
一般葬は、故人の知人に幅広く呼んで行うお葬式です。
会社関係、友人、趣味の仲間、学生時代の友人、近所の人など多くの方に参列をしてもらいます。
参列者は多いと100人を超える事もあります。
そのため斎場も大きいところを利用するようになります。
一般葬の流れ
[timeline title=”家族葬1日目のステップ1-5″][ti label=”ステップ1-1″ title=”依頼”]臨終が確認された時点で葬儀社に連絡を入れます。故人が生前に契約をしている場合もあるので、エンディングノートや遺言で確認をしましょう。
また、病院や医療施設で亡くなられた場合、葬儀社を紹介される場合がありますが、必ずしも利用しないとならない訳ではありません。[/ti][ti label=”ステップ1-2″ title=”搬送・安置”]寝台車で迎えに来て安置場所まで運んでくれます。
自宅か安置所かは葬儀社と相談します。[/ti][ti label=”ステップ1-3″ title=”打ち合わせ”]葬儀社とお葬式の打ち合わせをします。その前に菩提寺がある場合はお坊さんと相談します。
そうで無い場合は、供養の仕方でお坊さんも帰る必要があるかも知れないので葬儀社とよく相談が必要です。[/ti][/timeline]
2日目
[timeline title=”家族葬2日目のステップ2-2″][ti label=”ステップ2-2″ title=”納棺”]故人を棺桶に入れます。[/ti][ti label=”ステップ2-2″ title=”通夜”]お坊さんを呼んでお経をあげて貰います。お坊さんと訃報を伝えた方達に通夜振る舞いをして故人を偲びます。[/ti][/timeline]
3日目
[timeline title=”家族葬3日目のステップ3-4″][ti label=”ステップ3-1″ title=”告別式”]定刻より告別式を行います。[/ti][ti label=”ステップ3-2″ title=”出棺”]喪主より挨拶が有り出棺して火葬場に向かいます。[/ti][ti label=”ステップ3-3″ title=”火葬”]火葬場に移動します。[/ti][ti label=”ステップ3-4″ title=”精進落とし”]家族葬の場合はきちっとした形式にハマらないで、故人の好きだった物を参列者みんなで食べたり、手間が掛からないように簡単に出前を取ったりも出来ます。家族や参列者が良ければ何でも良いです。[/ti][/timeline]
一般葬を選ぶメリットとデメリット
メリット
- 多くの方に声をかけられるので1度にお見送りが出来て後日の弔問対応が軽減されます。
- 故人と縁があった方々の送る想いを大切に出来ます。
- 葬儀を通して故人がお世話になった方々にお礼をすること出来ます。
- 伝統に沿ったしきたりや習慣を大切にするお葬式をあげることが出来ます。
- 多くの参列者からそれぞれの思い出を聞くことが出来ます。
デメリット
- 呼ぶ人が多くて斎場が大きくなり費用がかさむ
- 参列者の対応に追われて忙しくなる
これ以外にも心配な事があります。
呼ぶ人の範囲が広いため、参列して貰える人の予測が大変になります。
食事の数や香典返しの用意も考えなくてはなりません。
また、遠方から来る方もいるので、葬儀の日程調整もしないとなりません。
車で来る方の駐車場の確保、宿泊施設の案内や手配なども場合によっては出てきます。
一般葬にかかる費用相場
一般葬の相場費用を調べて見ました。
結果は、50万~150万などバラバラです。
何故こんな事が起こるかというと、その土地におけるお金のかけ方が違うなど、古くからのしきたりがある一般葬ならではの事情や、最近は好きな花や趣味であった物を飾る最近ならではの祭壇の種類など、旧と新が入り交じったからです。
なので、一般葬でもお金を掛けないようにやれば安く済みます。
また、多くの方の参列が見込める場合は、斎場や食事などの経緯は掛かりますが、しっかり計算して行えば、香典で葬儀の半分はまかなえるというデータもあるので、家族葬より費用が抑えることが出来ます。
基本の経費は家族葬と変わりません。こちらをご覧下さい。
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一般葬はこんな人に向いている
生前おつきあいが多かった方の場合は、一般葬で一度に多くの方に参列頂く事で後日の弔問対応が軽減します。
- 生前人との付き合いの多い人
- 会社の経営者
- 著名な人
- 親戚が多い人
- 先祖代々の菩提寺がある人
それでも、家族や近しい人でしっかり見送って上げたい場合は密葬と本葬と別けることをおすすめします。
密葬は家族葬のような物です。
本葬は、告別式を別に一般向けに行う事です。
費用はかさみますが、家族や近しい人も、その他で見送りたい人も満足いくお葬式になります。
一般葬はやめておいた方がいい人
喪主の無理な負担は避けた方が良いので、よく考えて選ばれると良いです。
一般葬が凄いとか偉いとありません。
あくまでも葬儀の形なので、こだわる必要はありません。
故人が供養されることが目的です。
- 参列者が少ないと予想される
- 費用があまり掛けられない
- 静かにそっと見送って欲しい人
一般葬の良くあるQ&A
葬儀の中では、費用が掛からない順番が、直葬⇒火葬式⇒1日葬⇒家族葬⇒一般葬と考えがちですが、家族葬と一般葬では参列する人数で変わることもあります。
家族葬は、ほぼ香典無しの場合が多いようです。なので費用は喪主が支払うケースが多いからです。
事前に相談をすれば良いのですが、参列者に相談するのもどうかと。。。
埋葬方法は喪主が選べます。
無宗教者を受入れる寺院や霊園は沢山有ります。
また、永代供養して散骨や手元供養なども可能です。
檀家の場合は親戚や家族に前もって聞くことをおすすめします。
檀家が無い場合は、葬儀社に相談をすることで費用が決まっているお坊さんを紹介してくれます。
公営と市営があり0円~10万円位の間になります。
ちなみに秋田市では0円、東京都で60,000円位です。
まとめ
如何でしたでしょうか。
一般葬について理解が深まりましたでしょうか。
一般葬は、伝統に沿ったしきたりや習慣を大切にする人や故人の縁の人が多い人に向いているお葬式です。