【就職出来ない】就労移行支援は役に立たないのか?

就労移行支援は役に立たない

●就労移行支援は役に立たない

●就労移行支援は就職できない

●就労移行支援は無駄・意味がない

ネットやSNS、当メディアの就労移行支援利用者のアンケート調査で就労移行支援を活用しても「就職出来ない」「役に立たない」「意味がない」というコメントがあります。厚生労働省の障害者総合支援法における就労系障害福祉サービスの就労移行支援は本当に役に立たないのか当メディアで調査しました。

調査について
目的:利用者の満足度調査
実施:JIER Inc.「就労移行支援ガイド編集部」
期間:2021年6月~2022年11月
対象:就労移行支援の利用者と見学者
地域:全国
媒体:クラウドワークスJIER Inc.サイト

調査:就労移行支援は役に立たないのか?

調査結果からは、役に立つと回答された方が全体の約7割強でした。一方、役に立たないと回答された方は2割強です。

就労移行支援は役に立たないデータグラフ

役に立った72%
役に立たない23%
どちらとも言えない3%
その他・無回答2%

就労移行支援は役に立たないという人

就労移行支援が役に立たないと言う人のデータ

調査結果から、就労移行支援が「役に立たない」と言う多くの方は、社会人経験がある方と就職できない方達でした。

社会人経験がある32%
就職出来ない65%
その他・無回答3%

社会人経験がある人の役に立たない理由

就労移行支援は、働く準備をするところなので、一度社会人になった経験がある方には意味がない、役に立たない、無駄だと感じることもあるようです。

SNSやアンケート調査で就労移行支援は役に立たないと回答した社会人経験のある方上位3位のデータです。

就労移行支援が役に立たない理由データ

カリキュラムが知っている内容38%
カリキュラムのレベルが低い33%
障害や病気の知識が少ない21%
その他・無回答8%

社会人経験があり、就労移行支援のサポートが必要か迷っている方は、LITALICO仕事ナビに相談をして見ましょう。就労移行支援も求人紹介も両方相談出来て、今あなたに必要な方を紹介して貰えます。

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社会人経験がある人でも役に立つケース

ですが、社会人経験がある方でも次のような方には就労移行支援が役に立つケースもあります。

  • 障害に向き合い理解する必要がある
  • 体調管理セルフコントロールを覚える必要がある
  • キャリアチェンジの必要がある

障害に向き合い理解する

自分の障害特性や、必要な配慮を他人に伝えることが出来て初めて「理解している」といえます。社会人の経験があっても、これができていない方は就労移行支援を受けることで障害に向き合い理解を深めることが出来るようになります。

就労移行支援が役に立つ方
  • 障害を診断されて日が浅い方
  • 障害者として初めて働く方
障害に向き合う就労移行支援はここ!

就職者数1万人以上の実績があるLITALICOワークスが良いでしょう。

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体調管理セルフコントロール

障害特性は障害や個々によって差はありますが、自分で理解することでセルフコントロールが出来るようになります。発達障害の方の例として、過集中を避けるために定期的に休憩を取るようにするとか、優先順位を決めるのが苦手な方は上司に決めて貰う等、対策をとることが出来るようになります。これによって体調管理や仕事上のストレスが軽減されます。これは、発達障害だけでなく他の障害の方にも当てはまります。

就労移行支援が役立つ方
  • 自分の障害を理解したい方
  • 安定した健康管理をしたい方
体調管理に役立つ就労移行支援はここ!

自分の障害について深く理解するためには、障害別に専門コースがあるatGPジョブトレが良いでしょう。うつ症状、発達障害、統合失調症、聴覚障害、難病コースに別れています。

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キャリアチェンジ

障害や健康上の理由で今までの仕事や働き方を変える必要がある方もいます。その場合、就労移行支援のカリキュラムが役に立ちます。ひとり一人のスキルや希望する職種や働き方にあわせたサポートがあります。

就労移行支援が役に立つ方
  • 異業種への就職をする方
キャリアチェンジの就労移行支援はここ!

プログラミングやwebデザインは、ジョブトレIT・Webが良いでしょう。接客業から営業職、事務職などの幅広い業界ではウェルビーが良いですね。

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就職できない人の役に立たない理由

アンケート調査で、役に立たないと回答した就職出来ない方達のコメントの一部です。

  • 期限切れ2年間使い切った
  • 途中で辞めた
  • 働きたくない人
  • 障害を受け入れていない
  • 体力が極端に弱っている

アンケート調査の回答の一部を紹介します。

期限切れ2年間使い切った

就労移行支援の2年間を使い切った期限切れの方のコメントの一部です。

 家族に勧められ仕方なく利用しました。事業所に馴染めなくて、最初からあまり行く気はありませんでした。周りの人はどんどん就職していなくなっていきました。新しい人は来ますが、また馴染めません。結局、就職出来ずに2年間だけ立ちました。
 最初は、2年間もあると思って余裕でした。あまり通所する気も無く、親に小言を言われるのが嫌でしかたなく通所していましたが、親が仕事でいない日は通所しませんでした。そのうち、通所も嫌でしたが、親に同じ事を何回も言われるのが嫌になり部屋に閉じこもりました。気がつけばあっという間の2年でした。

途中で退所

就労移行支援を途中で退所した方のコメントの一部です。

支援員と合わない

スタッフで嫌いな人がいて目も合わせたくないし、口も聞きたくないのに鈍感なのかしつこく話しかけてきて気持ち悪くて我慢できないのでやめました。
何が悪いという訳でもないのですが、一人の支援員が苦手で家族に相談をしたら、そこまで嫌なら我慢してまで働かなくて良いと言われて通うのをやめました。やめたらホッとしました。

他の通所している人と仲良くなれない

事業所で、通所している人同士のトラブルがあり、そのトラブルに巻き込まれて他の通所している人との間に溝が出来ました。その後、無視や仲間はずれに遭い結局退所しました。
色々な人がいるので中には性格が合わない方もいます。私は、衝突するのも嫌なのでなるべく避けていましたが、それも難しくなってきたので、その段階で自分が辞めて間を取ることを選びました。

働きたくない

親に言われて、仕方なく就労移行支援に行くようにしましたが、そもそも外に出るのが嫌で労働はもっと嫌です。通所しているときは、殆ど休みながらでした。早く2年間立って終わるのが目標でした。
無理してまで働きたく有りません。数年間社会に出たことがなく、今から適応出来るとはとても思えません。

その他

その他で、就労移行支援を活用しても就職出来ない人の例と対処方法をを紹介します。

障害を受け入れていない

自分の障害を理解する前に受け入れることが出来ていないケースです。以前の「自分であれば出来たのに」とか、「これくらい簡単に出来るはず」など、障害によって変わった自分を受け入れられないケースがあります。

対処方法:専門家(主治医)と良く話をしましょう。障害は、人それぞれなので自分の障害について良く理解する必要があります。

体力が極端に弱っている

体調管理が出来ていなくて、働く準備以前に体力と気力が極端に少なく、就労移行支援を継続して利用することが難しいケースです。このケースの場合、2年間だけ経ってしまったり、途中で退所するケースが多いようです。

対処方法:専門家(主治医)と良く話をしましょう。まずは、基礎になる体調面を整えましょう。体調が整うと気力も湧いてきます。

結論

就労移行支援は、「役に立たない」「就職出来ない」「意味が無い」「無駄」などの意見があります。実際、利用効果の少ない事業所もあるでしょう。ですが、そのような事業所は淘汰され、実際に2020年から2021年には全国の就労移行支援の事業所数は減っています。

全ての事業所が粗悪なわけではありません。就労移行支援と言っても色々な事業所があります。あなたにとって最善な就労移行支援を受けるためのポイントは3つです。

  1. あなた自身に必要な就労移行支援が何かを明確にして事業所を選ぶ
  2. やめたい事業所は退所して他に変える
  3. 利用する前に体調に合わせて主治医に相談をする

上記したポイントを元にあなた自身に必要な就労移行支援が何かを明確にして事業所を選んでください。そうすれば、「就労移行支援は役に立たない」「就職出来ない」と言うようなケースにはならないでしょう。
間違った選び方をして、貴重な2年間を無駄にしないようにしっかり見学をしてから選んでください。
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